てこ舞衣装お披露目

岐阜市長へてこ舞行列の装飾、小道具をお披露目

 戦国武将、斎藤道三にちなんで毎年春に岐阜市内で開かれる「道三まつり」で、平成20年から行列で手古舞を披露することになりました。

 平成19年12月19日多くの市民のお志をお寄せいただいたおかげで手古舞の装束、小道具を準備できましたことを岐阜市長へ報告しました。

 岐阜芸妓文化を継承していけるよう皆様からいただきましたお志を大いに活用して岐阜芸妓の存在をアピールしていきたいと思います。



市長へお披露目会参加者

伊奈波神社 宮司 東 道人 様
金神社 宮司 本郷 啓介 様
橿森神社 宮司 大野 順弘 様
岐阜県神社庁総代会 会長 岡本 太右衛門 様
岐阜ファッション産業連合会 理事長 野口 千寿雄 様
岐阜商工会議所 機械金属部会 部会長 高橋 伸治 様
㈱オゼキ 取締役会長 尾関 秀太郎 様
瀬古写真㈱ 代業取締役 瀬古 安明 様
岐阜神輿連 代表世話人 内藤 篤 様
岐阜芸妓組合 組合長 かなゑ(芸子/成太・みゆき)

手古舞行列決定までの経緯

 市民有志の方々から、毎年の道三まつりに行われている、御神幸行列に手古舞を加えたいとのご提案がありました。芸妓組合としても、芸妓を広くアピールできる場であると考え行列への参加を熱望しました。みこし委員会の賛同をいただき平成20年道三まつりから参加できることとなりました。
 そして、この手古舞の衣装については㈳岐阜ファッション産業連合会・㈱オゼキ・瀬古写真館㈱・岐阜商工会議所機械金属部会等、多くの市民の皆様のお志をお寄せいただいて出来上がりました。
 ご協力いただきました皆様に感謝を申し上げます。また、更に稽古に精進し皆様のご期待に応えるように見事な手古舞を披露していくことをお約束いたします。


手古舞の説明

歴史

 江戸中期頃、芸者が祭の行列を先導する為、男性風の扮装で登場したのが始まり。現代では花街が断絶した地域においては、地域の若い女性が扮する場合が多く、又、小中学生以下の少女(稀に少年)が扮する場合も多い。


扮装

 衣装は、緋色で、派手な刺繍をしたじゅばんの上に、やや地味な着物(小袖ではなく、広袖の場合が多い)を、片肌脱ぎで着用、たっつけと呼ばれるズボン型の袴を着用、花笠(花笠まつりと同じ)を背中に付ける。 化粧は歌舞伎舞踊と、ほぼ同じ舞台化粧が原則だが、自毛で結った場合や少女の場合は大人のフォーマルや、民謡舞踊、大衆演劇と同様多様の厚化粧である。 髪型は、刷毛先(銀杏髷)と呼ばれる、男性風の日本髪の鬘を被るのが原則だが、自毛で結った場合や少女の場合は男性風に限らず、結綿、桃割れ、稚児輪といった、少女風の髪型になる場合も多い。栃木県内では日本髪を結わずに手拭を姉さん被りにする場合もある。 持ち物は、右手に金棒、左手に自分の名前が書かれた提灯を持ち、木遣りを歌いながら行進する。